ことのはをきみへ
■偉大なる先輩へ
やあニンジン、久しぶり。最近声も聞けていないが、採れたてみたいに元気か?
さすがに最終クールはハードだな、実技もより専門的だし座学に至っては条文に溺れそうだ。機器類の操作に関する実習だけが俺の心の支えだ。この俺が、パトランプを輝かせ、サイレンを流すんだぜ? 最高だよ。無線も好きだな。運転は君にまかせるから、俺は是非助手席に座らせてもらいたいね。
君も知っての通り、今年も卒業試験に小論文がある。小論文なんてハイスクール以来だが、君の秘密の箱の中を見るに、なかなか本格的のようだな。実際の課題は当日発表だから教本に載っていた例題で書いてみたが、こんな感じでいいのか見て欲しい。同封してあるので、時間があれば頼むよ。
売店で見つけたドライキャロットを同封しておく。おっと、これは便宜を図ってもらう見返りじゃないぜ? よって、収賄罪は成立しない。おわかりかい、ニンジン?
誰かさんの影響で俺をはじめ、サイズの小さい動物が増えたから相応サイズのトイレも増設されたし(もしかしたら君が頼んでくれたおかげかな)、ウサギも増えたから新商品開発らしい。栄えある第一号の君へプレゼントだ。
もっとも、ダズなんかは新鮮なニンジンがいかに素晴らしいかを熱弁していたけどね。細かく刻んでポテトサラダにトッピングしたらうまそうだな、というのは俺の感想。
昼休みが終わるのでこれをポストに放り込んでくるよ。元気で。
朝刊に載ってた君の写真に吹き出したキツネより